あれは晴れた日の土曜、夜のことだった。
いつも通り、月に二回程度の貴重な練習をこなし、最近サークルに新しくきてくれた仲間を歓迎するという名目で、何にというわけではないが今年こそはと意気込んだ、その若者達が夏にまだサヨナラを言えず、むしろあの夏をもう一度と言わんばかりの勢いで集い、ただわけもなくビールを体に取り込むことが目的かのように開催されたのだった。
BBQ大会が。
わお、凄い倒置法!
今回の会場はのっぴきのリーダー、宮原キャプテンの実家の中庭、三方向を部屋に囲まれたコの字型に解放された空間である。
半外、半部屋という感じで秋の透き通った夜空をみながら円になって炉を囲む。
煙に燻され、またあるものは酔った勢いで肉論にわが身を委ね、皆を煙に巻こうとまくし立てるが聞くものなし。
同じ肉を食べるのに、なぜバーベキューだとうまいのか。
薬剤師(はるき)は、その謎を力説すべく
奮闘していたが、肉の美味さの前にそのウンチクは何の効果もなかった。むしろヒンシュクすらかっていた。
BGMはChoice FM107.1。心地よいSoulミュージックが続く。
ゲロ吐くモノは深夜に現れる。
常にひっそりとその時を待っている。
今夜はあなたかもしれない。
肉 in fire
うまっ。